面接リスク16項目のうち 14 / 16
志望理由書の専門用語|使ってよい範囲と説明のしかた
評価項目「専門用語の理解度」 · 抜粋はすべて架空の原稿 · 2026年9月
専門用語は、使うこと自体には点がつきません。読み手はその分野の専門家で、用語の使い方が少しずれているだけで「調べた言葉を貼っている」と分かります。逆に、用語を自分の経験に結びつけて説明できていると、理解の深さがそこから読み取れます。
採点基準(1〜5点)
1点
専門用語を使っているが意味を理解せず使っている印象
2点
用語の定義が本文と食い違っている箇所がある
3点
用語の使い方はおおむね正しいが説明を求められると怪しい
4点
正確に使えているが、自分の経験と結びつけた説明までは至らない
5点
用語を自分の言葉で説明でき、深い理解が伺える
2点と4点は、何が違うのか
同じテーマで書いた架空の抜粋です。内容の良し悪しではなく、書き方の違いだけで点が変わることを確かめてください。
2点の書き方
私は貴学部でナッジ理論やゲーミフィケーション、行動経済学のフレームワークを学び、パラダイムシフトを起こせる人材になりたいと考えています。
用語が4つ並んでいますが、どれも自分の経験と結びついておらず、「パラダイムシフトを起こせる人材」は意味が定まっていません。用語の定義を聞かれると答えに詰まりそうです。2点です。
4点の書き方
生徒会で募金箱を昇降口に置いたとき、1週間で入ったのは900円でした。箱を「クラス対抗」の掲示に変えたところ、次の1週間は6,200円。人の判断は説明より置き方で変わると知り、あとで「ナッジ」という言葉があることを知りました。この現象を貴学部の行動経済学の科目で、きちんと学び直したいと考えています。
用語(ナッジ)は1つだけ、しかも自分の経験が先にあり、言葉を後から知った順序で書かれています。用語を自分の言葉で説明できているので、4点。学術的な定義との違いに一言触れられれば5点です。
よくある失敗
- 用語を並べて専門性を出そうとする3つ以上並ぶと、読み手は「どれも分かっていない」と判断します。1つに絞って深く書きます。
- 意味を確かめずに使う「パラダイム」「イノベーション」「アイデンティティ」。意味を1文で説明できない言葉は使わない。
- カタカナ語で締める「グローバルなリーダーシップを発揮したい」は、日本語に直すと「世界で人を引っ張りたい」で、具体性がありません。
直し方(この順番で)
- 原稿の専門用語・カタカナ語をすべて抜き出す
- それぞれを、自分の言葉で1文で説明してみる。説明できない言葉は削るか、普通の言葉に置き換える
- 残した用語について、自分の経験のどこがその用語に当たるかを1文で書き足す
提出前のチェック
- 原稿の専門用語を、それぞれ自分の言葉で1文で説明できるか
- 用語が自分の経験と結びつけて書かれているか(用語だけが浮いていないか)
- 用語の数が2つ以内に収まっているか
3つとも「はい」なら、この項目は4点以上の可能性が高い。1つでも「いいえ」なら、その箇所から直します。
自分の原稿は何点か
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