根拠の質16項目のうち 7 / 16
志望理由書に数字を入れる方法|期間・規模・成果で裏づける
評価項目「定量的根拠(数字・実績)」 · 抜粋はすべて架空の原稿 · 2026年9月
数字は自慢のためではなく、読み手が規模を想像するためのものです。「多くの人に参加してもらった」は、10人なのか300人なのか分かりません。期間・規模・成果の3つが数字で書かれているだけで、活動の実体が伝わります。前後の比較(何が何から何に変わったか)まであれば、さらに強い。
採点基準(1〜5点)
1点
活動の規模・期間・成果が一切数字で語られていない
2点
期間だけ書かれていて、規模や成果は言葉のままになっている
3点
一部の数字はあるが成果の大きさが伝わりにくい
4点
数字はあるが、前後の比較がなく変化量が読み取れない
5点
期間・規模・成果が具体的な数字で裏付けられている
2点と4点は、何が違うのか
同じテーマで書いた架空の抜粋です。内容の良し悪しではなく、書き方の違いだけで点が変わることを確かめてください。
2点の書き方
私は部活動で新入部員を増やすために努力し、多くの新入生に入部してもらうことができました。この経験から、行動することの大切さを学びました。
何人から何人に増えたのか、どれくらいの期間で、何をしたのか。数字がひとつもありません。「多くの」「努力」は規模を伝えません。2点です。
4点の書き方
入部者が前年6人だった部で、私は4月の2週間、朝の校門で体験入部のビラを毎日配りました。合わせて、体験の日を週1回から週3回に増やしました。その年の入部者は14人。ただ、翌年は私が担当を外れて9人に戻ったので、仕組みとして残せなかったことが課題です。
6人→14人→9人、2週間、週1→週3、と数字がそろい、前後の比較もあります。翌年戻った事実まで書いているのは誠実で、読み手の信頼につながります。成果の大きさが伝わる文脈がもう一段あれば5点。
よくある失敗
- 数字を盛る面接で確認されます。「約」「前後」を使ってでも、正確な数字を書きます。盛った数字は「矛盾点」の項目で減点され、二重に損をします。
- 期間だけ書いて成果を書かない「3年間続けました」は継続の証拠にはなりますが、何が変わったかが無ければ、3年間の中身が見えません。
- 比較のない数字を置く「参加者50人」は多いのか少ないのか分かりません。「前年の20人から50人に」と書いて初めて意味を持ちます。
直し方(この順番で)
- 活動について「期間・人数(規模)・回数・成果」の4つを数字で書き出す。分からないものは記録や写真をさかのぼって確かめる
- 成果の数字には、必ず「前」の数字を添える(〇人→△人、〇%→△%)
- 数字が示せない活動は、無理に数字を作らず、代わりに具体的な場面(エピソード)で書く
提出前のチェック
- 期間・規模・成果のうち、2つ以上が数字で書かれているか
- 成果の数字に「前はどうだったか」の比較がついているか
- その数字を面接で聞かれたとき、根拠(記録・写真・名簿)を示せるか
3つとも「はい」なら、この項目は4点以上の可能性が高い。1つでも「いいえ」なら、その箇所から直します。
自分の原稿は何点か
16項目を自分で採点できるシートを用意しています。自分では判断しにくい項目は、評価者が全文を読んで採点する無料診断(お一人2回まで)をお使いください。3日以内にレポートでお返しします。